「鏡開き」と「松の内」
前号では正月料理の一つ、お雑煮を彩る葉物野菜・真菜(まな)が、和歌山市で用いられるようになった歴史について取り上げた。その理由は徳川家由来の「験(げん)かつぎ」。 他にも徳川家に由来するお正月の風習がある。それは鏡開きの日にちや、松の内とされる期間。関東や関西では大きく異なり、地域性もあるよう。お正月気分からそろそろ抜け出さなければならないこの頃。今週は、鏡開きと松の内の考え方を解明していきたい。...
View ArticleGWまでに完全復旧、関空連絡橋
災いが多かった昨年と打って変わり、穏やかな年明けを迎えた2019年。関西に甚大な被害をもたらした昨年9月の台風21号は、関西国際空港連絡橋にタンカーが衝突し空港機能がまひ。関西の経済、観光に大きな被害が出たことは記憶に新しい。...
View Article外国人旅行者数4千万人へ
前号では、昨年9月の台風21号で被災した関空連絡橋が、3月中に対面通行規制が解除、ゴールデンウイークを目標に完全復旧するという、明るい話題をお伝えした。...
View ArticleQRコード決済を体験
前号では、2020年に訪日外国人旅行者数4千万人を目指す、国の政策について取り上げた。昨今、私たちの生活にも普及してきたキャッシュレス決済。クレジットカードや交通系ICカードもその一つであるが、特に外国人旅行者のニーズが高いのが、QRコードを用いたもの。 QRコード決済のシェアが高い「アリペイ」は、中国の小さな店舗や路上販売にまで広がる決済事業者。日本で提供されているタイプは3通り。...
View Article白浜町内で着実に浸透 QRコード決済
8日・9日の2日間、白浜町堅田の「とれとれ市場南紀白浜」で、キャッシュレスサービスの利用促進と導入拡大に向けた催しが行われた。昨年11月からNTT西日本和歌山支店、白浜町、一般社団法人南紀白浜観光局が連携しする実証実験の一環。...
View ArticleKIX泉州国際マラソン
2月も中旬となり県南部では梅林が見頃を迎えるなど、少しずつ春の訪れを感じる季節。全国各地で大規模なマラソンの大会が行われ、ランナーが日頃のトレーニングの成果を発揮すると同時に、それぞれの地域性を生かしたコースや催しにふれる機会を設け、スポーツツーリズム(観光)としての要素も兼ねる試みは、地域の魅力発信にも一役買う存在。...
View Article世界に一番近い城下町 岸和田城でスポーツツーリズム
17日に泉州地域で「第26回KIX泉州国際マラソン」が開催され、多くのランナーが汗を流した。 同マラソンは堺市西区の浜寺公園をスタートし、フルマラソン(5000人)はりんくう公園、ハーフマラソン(1000人)は岸和田城がゴールとなる。 ことしからハーフマラソンが新設され、スポーツツーリズムの一環として岸和田城をゴール地点に設定。歓声に沸く岸和田城のハーフフィニッシュ会場を取材した。...
View Article監視の役割、岸和田城の歴史
「世界に一番近い城下町」として、第26回KIX泉州国際マラソン(ハーフ)のゴール地点となった岸和田城。大阪城と和歌山城の中間地点に位置する岸和田城の歴史をひもとくと、その発展には紀州(和歌山)との深い関係が見えてくる。...
View Article「蛸地蔵」岸和田城防衛の伝説
前号から「世界に一番近い城下町」としてPRが盛んな、岸和田城の歴史を取り上げている。 岸和田城に大きな転機が訪れたのは、秀吉による紀州征伐の頃。秀吉の命を受け、石山合戦や山崎の戦いで武功を立てた中村一氏(なかむら・かずうじ)が岸和田城主となり3万石を拝領。当時、秀吉に服属せず、根来衆や雑賀衆、粉河衆などの紀州勢に支配されていた和泉国を傘下に、大坂城の防衛と紀州攻めに備える役割を与えられた。...
View Article岸和田城から紀州征伐へ
前号では、天正12年(1584)、雑賀衆などの紀州からの連合軍による岸和田城への襲撃の際、突如現れた蛸(タコ)に乗った法師とそれに続く蛸の大群が連合軍を退却させ、岸和田城が守られたという伝説と、それにまつわる寺「天性寺(蛸地蔵)」を紹介した。...
View Article徳川頼宣と岸和田藩・岡部宣勝
前号では、岸和田城から紀州征伐へと向かった秀吉軍と、根来衆・雑賀衆の攻防を取り上げた。 紀州征伐は終わりを迎え、副将として参陣していた秀吉の弟・秀長が、秀吉の命により和歌山城を築城。天正14年(1586)、秀長の家老を務めた桑山重晴(くわやま・しげはる)が3万石で城代となる。...
View Article岸和田城天守の歴史と魅力
前号では、秀吉による紀州征伐と和歌山城築城の経緯、紀州藩のお目付け役として和泉岸和田藩の初代藩主となった、岡部宣勝について取り上げた。 和歌山城の築城と時を同じくして、岸和田城は当初からあった本丸を五層の天守に改築。寛永17年(1631)に入城した岡部氏は、明治維新を迎えるまで13代にわたりこの地を統治した。...
View Article200年受け継ぐ「だんじり」
前号では、和歌山城と時を同じくして竣工した、岸和田城天守の歴史を取り上げた。明治維新を迎えるまで13代にわたりこの地を統治し、地域を発展させた岡部氏ならではの奇策がある。...
View Article「だんじり」見どころと醍醐味
前号から、200年以上受け継がれ、地域愛を育むきっかけとなっている「だんじり」を取り上げている。 各地域で構成された22の町会が所有する地車が、岸和田市内を勇壮に駆け巡る本宮(本祭)は敬老の日の前日にあたる日曜日の開催。その前日(土曜日)に宵宮(宵祭)が行われる。...
View Article紀州街道に架かる「欄干橋」
岸和田市の歴史や文化を現代に伝える、紀州街道について取り上げている。 今週は前回取り上げた「紀州街道本町一里塚跡(一里塚弁財天)」から大阪市方面へ約500㍍の所にある、欄干橋(らんかんばし)を紹介したい。 欄干橋は、紀州街道と府道39号岸和田港塔原線の交差点のほど近くに位置する。古城川を渡る石橋で、当時はこの地域における「道路元標」とされ、他の地域からの距離を表す目印となった。...
View Article「紀州街道」を資源に
前号では岸和田市中心部を通る紀州街道に架かる「欄干橋」の歴史と、現代に息づく地域の人々の思いについて取り上げた。欄干橋を中心とした紀州街道の沿道は、今もにぎわいの拠点となっている。 今週は年に1度開催される「紀州街道にぎわい市」と「鍵曲り(かいまわり)」に込められた、地域の魅力を紹介したい。...
View Articleだんじりグルメ「くるみ餅」
前号では、岸和田歴史的まちなみ保全要網の制定に伴い、紀州街道を中心とした歴史的建造物の保全と魅力あるまちづくりの取り組みを取り上げた。今週は、だんじり祭に欠かせないとされるこの地域特有の食文化を紹介したい。...
View Articleみなべの南高梅
新元号に変わり1カ月がたち、6月を迎えた。九州南部では梅雨入りが発表され、近畿地方にも梅雨前線がじわりじわりと近づいている。 この時期、和歌山では南高梅の収穫が始まる。数カ月にわたり、岸和田市における紀州街道にまつわる文化や歴史を取り上げてきたが、今週は紀州街道の北端(高麗橋)まで北上し、和歌山の「うめ」に関する話題を紹介したい。...
View Article天満宮の祭神・菅原道真
「梅の雨」と書いて梅雨(つゆ)。ジメジメとしたシーズンの到来を間近に、県内では梅の収穫が進む。前号では、梅雨の名称の由来や、紀州街道の北端にあたる大阪天満宮に献梅された「紀州南部の南高梅」を取り上げた。 大宰府天満宮(福岡県)をはじめ、北野天満宮(京都府)など、天満宮は梅の名所としても知られる。今週は、天満宮と梅の関係に迫りたい。...
View Article