甘さと弾力がある「愛宕柿」
「愛宕柿(あたごがき)」は愛媛県で生まれた渋柿。脱渋が難しい品種であることから、主に干し柿に加工される。果実の大きさは300㌘程度で、釣り鐘状で先が細く尖っているのが特徴。表皮は艶がありオレンジ色が美しい。名前の由来は諸説あるが、京都の愛宕山に奉納された際に名前をもらった、あるいは、愛宕山にあった柿の種からできた実であることに関係するという。...
View Article干し柿の最高級品「蜂屋柿」
前号に続き、今週も干し柿にして食べるのが一般的である「蜂屋柿(はちやがき)」を紹介したい。 蜂屋柿は岐阜県美濃加茂市蜂屋町で栽培が始まったとされる大玉の柿。釣鐘のような形をしており、果実の下へいくほど先が尖っているのが特徴。一般的には250㌘程度であるが、筆者が手に入れたものは300㌘ほどと大きめ。表皮はやや濃い橙色で、果肉はオレンジで種はない。...
View Article甘さ抜群「干し柿」の作り方
前号まで2回に渡り、干し柿にすることで脱渋を行い、おいしく食べることができる「愛宕柿」と「蜂屋柿」を取り上げた。今週は干し柿の作り方を紹介したい。 干し柿は下処理を始めてから食べられるまでに3~4週間を要し、想像以上に手間暇をかける必要がある。...
View Article羊羹のような食感「あんぽ柿」
前号では、甘さが抜群の「干し柿」の作り方を取り上げた。干し柿と似た存在でおいしく食べることができる「あんぽ柿」。今週はあんぽ柿について紹介したい。 あんぽ柿は鮮やかなオレンジ色が特徴。干し柿に似ているが製造工程が異なる。発祥の地は福島県とされ、柿を天日で乾燥させる「天干し柿(あまぼしがき)」が変化して現在の名になったとされる。...
View Article500グラムを超える「太天柿」
前号では、平核無柿を硫黄で燻蒸して作る、ようかんのような食感の「あんぽ柿」を取り上げた。柿のシーズンの最後に楽しめる柿として、干し柿にして食べられる「愛宕柿」や「蜂屋柿」を取り上げたが、加工せずに食べられる晩生型の柿がある。今週は「太天柿(たいてんがき)」を紹介したい。...
View Article目が離せない和歌山生まれの柿
これまで、伊都地方が誇る和歌山の柿と題し、県内で収穫される代表的な柿を13種類紹介した。今週は、これらの柿の魅力を振り返りたい。 柿シーズンの始まりを告げるのが「刀根早生柿(とねわせがき)」。9月下旬から10月上旬頃に収穫され、脱渋後に市場に出回る品種である。全国で収穫される刀根早生柿の半数以上が県内で栽培されることから目にすることが多く、秋の訪れを感じさせてくれる。...
View Article日本を代表する「とちおとめ」
前号より那賀地方を中心に県内各地で栽培される「いちご」を取り上げている。今週は、12月上旬にシーズンのトップバッターとして店頭に並ぶ「とちおとめ」を紹介したい。...
View Article栽培方法に工夫も「さちのか」
前号では、いちごのシーズンの到来を告げる「とちおとめ」を取り上げた。今週は12月ごろから店頭に並ぶ「さちのか」を紹介したい。 さちのかは、農水省野菜茶業試験場久留米支場で育成された品種。食味と香りに優れた「とよのか」と、果実が大きく着色に優れた「アイベリー」を交配。2000年に品種登録されている。...
View Article静岡生まれの人気品種「章姫」
前号では、いちごの中でもビタミンCが豊富に含まれ、新たな農法の導入により品質の向上が図られている「さちのか」を取り上げた。今週も12月ごろから店頭に並ぶ「章姫(あきひめ)」を紹介したい。 章姫は静岡県の農家が「久能早生(くのうわせ)」と「女峰(にょほう)」を交配し育成した品種。1992年に品種登録され、静岡県を中心に栽培が広がった。名前の由来は育成した農家の方の名前に由来しているという。...
View Article県のオリジナル品種「まりひめ」
前号では、しっかりとした甘味が特長の「章姫(あきひめ)」を取り上げた。今週は「章姫」と「さちのか」を交配してできた、和歌山県のオリジナル品種「まりひめ」を紹介したい。...
View Article香り高く食味に優れた「紀の香」
前号では、色鮮やかで大きな果実が特徴の和歌山県オリジナル品種「まりひめ」を取り上げた。今週は、まりひめに次ぐ、和歌山県オリジナル品種である「紀の香(きのか)」を紹介したい。...
View Articleケーキやジャムにも「紅ほっぺ」
前号では、まりひめに次ぐ県オリジナル品種として知られ、香り高く食味に優れた「紀の香」を取り上げた。今週は、全国的に栽培が盛んな「紅(べに)ほっぺ」を紹介したい。...
View Article「いちごジャム」の作り方
前号では、バランスの良い甘味と酸味が特長で、ケーキやジャムにして食べてもおいしい「紅ほっぺ」を取り上げた。シーズン終盤となったこの時期、ジャムにして食べるのに適した小粒のいちごが出回る。今週は、いちごジャムの作り方を紹介したい。...
View Article国内初の実用化「よつぼし」
前号では、シーズン終盤の時期に楽しめる「いちごジャム」の作り方を取り上げた。県内で収穫されるいちごは他にもある。今週は「よつぼし」を紹介したい。 よつぼしは、三重県、香川県、千葉県、九州沖縄農業研究センターが共同で研究開発したいちご。種子繁殖型品種として、日本で初めて実用化された。...
View Article露地栽培「東京おひさまベリー」
前号では、種から育てる新品種で、国内初の実用化がされた「よつぼし」を取り上げた。今週は「東京おひさまベリー」を紹介したい。 東京おひさまベリーは、東京都が開発したオリジナルのいちごで、2019年3月に品種登録された。施設設備を必要としない露地栽培用であることから個人が家庭菜園で栽培することも可能。...
View Article山梨生まれ「星の煌めき」
前号では、露地栽培可能な都会生まれの新品種「東京おひさまベリー」を取り上げた。今週は、筆者が東京おひさまベリーを購入した有田川町の産直市場で並んで販売されていた珍しい品種「星の煌(きら)めき」を紹介したい。...
View Articleバランスの良い食味「古都華」
前号では、山梨県で生まれた新品種「星の煌めき」を取り上げた。県内で栽培され筆者が購入した9種類のいちごに加え、近隣の他県で栽培され、県内で見かける品種がある。今週は奈良県で栽培されている「古都華(ことか)」を紹介したい。...
View Article奈良で栽培進む新品種「珠姫」
前号では、奈良県のオリジナル品種で、バランスの良い食味が特徴の「古都華(ことか)」を取り上げた。今週も奈良県で栽培されている「珠姫(たまひめ)」を紹介したい。...
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