西条藩を知る(1)愛媛県西条市「西条藩」の歴史
74週にわたりお伝えしてきた「家康紀行」に続き、今週から「西条藩を知る」と題したシリーズを始めたい。愛媛県西条(さいじょう)市は紀州藩の支藩として栄え、かねてから紀州とのつながりが深い地域であることをご存じだろうか。和歌山市から西へ約200㌔離れた西条市の歴史と魅力を取り上げる。 ◇...
View Article西条藩を知る(2)紀州藩からの出向者が活躍
前号より「西条藩を知る」と題し、寛文10年(1670)から版籍奉還までの約200年間、10代にわたり紀州藩の支藩として栄えた愛媛県西条市の歴史を取り上げている。 西条藩2代藩主の松平頼致は、従弟にあたる徳川吉宗が将軍となった際に紀州徳川家を継ぎ、紀州藩6代藩主徳川宗直と改め本藩である紀州を治めるなど、本家とのつながりが非常に強かったとされる。...
View Article西条藩を知る(3)「西条陣屋」大手門の歴史
前号では、紀州藩から西条藩への多数の出向者が、200年にわたり西条藩の繁栄を支援していた歴史と、盛んであった紀州藩と西条藩の交流について取り上げた。今週は、現在も西条市内に残る西条藩の遺構を紹介したい。...
View Article西条藩を知る(4)有志で修復「西条陣屋・北御門」
前号では西条藩の藩政の要であった西条陣屋と、200年以上の時を超え現存する大手門の歴史について取り上げた。今週も西条陣屋に残る遺構と、西条藩が存在したことを後世に伝えようとする市民の活動を紹介したい。...
View Article西条藩を知る(5)郷土博物館「隅切り葵」など展示
前号では、かつて西条陣屋の北御門として使用され、版籍奉還後は所在を転々としていた歴史的な建造物を郷土の財産として後世へ残そうとする、郷土愛にあふれる市民の活動を取り上げた。今週は北御門と大手門の傍に建つ「西条郷土博物館」を紹介したい。...
View Article西条藩を知る(6)街中で自噴「うちぬき」の存在
前号では、西条松平家の家紋「隅切り葵」や地域の祭り、産業の歴史などを展示する西条郷土博物館を取り上げた。今週は、旧西条藩の中心であった西条陣屋から範囲を広げ、西条市の街並みを紹介したい。...
View Article西条藩を知る(7)江戸中期から続く豊かな水文化
前号では、西条市の街中で自噴する井戸「うちぬき」の仕組みと歴史について紹介した。江戸中期に広まったとされる「うちぬき」は今もなお市民の生活に取り入れられている。今週は、水の都・西条市ならではの水文化を紹介したい。...
View Article西条藩を知る(8)四国初の鉄道博物館など
前号では、西条市で江戸中期から受け継がれている豊かな水文化について紹介した。今週は、西条陣屋から南東へ約1㌔に位置する西条市の玄関口「伊予西条駅」周辺の施設を紹介したい。 伊予西条駅は、北側に住宅地が広がり、南側には田畑が残る地域。日中帯は上下とも、1時間あたり特急1本、普通列車1本の運行という長閑な駅に、四国を代表する鉄道博物館がある。...
View Article西条藩を知る(9)FGTなど展示鉄道文化館「南館」
前号では四国で初の鉄道博物館として人気が高い、西条市の「鉄道歴史パークinSAIJO」にある「四国鉄道文化館北館」を取り上げた。今週は伊予西条駅を隔てた南側にある「四国鉄道文化館南館」を紹介したい。...
View Article西条藩を知る(10)功績称える「十河信二記念館」
前号では、「鉄道歴史パーク in SAIJO」にある「四国鉄道文化館南館」を取り上げた。蒸気機関車からディーゼル機関車、0系新幹線、フリーゲージトレインまで、昭和から平成へ、時代の移り変わりとともに進化し人々の暮らしを支え、文化を育んできた鉄道の遺産を紹介する施設。 ここには、四国鉄道文化館北館・南館に加え、十河氏の功績を伝える「十河信二記念館」がある。今週より、十河信二氏の功績を紹介したい。...
View Article西条藩を知る(11)十河氏・島氏、8年間の軌跡
前号から、西条市の名誉市民で東海道新幹線建設の推進者として知られる、十河信二氏の功績を取り上げている。 国鉄再生を託され71歳で第四代総裁に就任。東海道新幹線建設推進のため、和歌山市出身で鉄道技師として知られる島安次郎氏の息子である、島秀雄氏を副総裁格の技師長に招き、夢の超特急への挑戦が始まる。...
View Article西条藩を知る(12)十河氏、開業に「一花開天下春」
前号に続き、西条市の名誉市民で東海道新幹線建設の推進者として知られる十河信二氏と、ともに新幹線の父といわれ、和歌山市出身の鉄道技師、島安次郎氏の息子である島秀雄氏の功績を取り上げる。 島氏を会長とする「東海道線増強調査会」が発足した1956年5月から技術的な規格の確立と予算確保に奔走した2人の尽力で、64年10月1日、東海道新幹線は東京五輪を直前に控え、無事開業を迎える。...
View Article西条藩を知る(13)鉄道技術者・島秀雄氏の功績
前号では、東海道新幹線建設の推進者として知られる十河信二氏が新幹線開通への思いを記した、東京駅18、19番線の新幹線ホーム上の東京駅新幹線記念碑を取り上げた。今週は十河氏と二人三脚で新幹線開通へ導いた、島秀雄氏の功績を紹介したい。...
View Article西条藩を知る(14)新幹線建設、島氏の信念
前号に続き、十河氏と二人三脚で新幹線開業へと導いた、島秀雄氏の功績を紹介したい。 昭和31年5月、父の遺志を継ぐ形で会長に就任した「東海道線増強調査会」は、従来の東海道線とは別線とし、在来線よりも線路幅が広い「広軌」を採用する方針を固め、答申を運輸大臣へ提出。昭和34年国会承認を受けることとなる。...
View Article西条藩を知る(15)西条と紀州のヒストリー
前号では、西条市の名誉市民・十河信二氏の右腕として、東海道新幹線の開業や宇宙開発に功績のある島秀雄氏の生涯を取り上げた。 西条市は、寛文10年(1670)から版籍奉還までの約200年間、紀州藩の支藩(西条藩)として栄えた。西条藩の上級藩士は紀州からの出向者で占められるなど、西条と紀州にはかつてから強い結び付きがあったことは、先に紹介の通り。...
View Article「しまなみ海道」で体験型観光
前号まで15週にわたり「西条藩を知る」をお送りした。和歌山市から新幹線を乗り継ぎ約4時間30分。距離にして400㌔と決して近くはないが、本州と四国を結ぶ連絡橋の整備が進み、昨今のサイクリングブームで、風光明媚(めいび)な瀬戸内を巡る旅も人気の一つ。今週は、西条市の隣町、タオルの生産で有名な愛媛県今治市と対岸の広島県尾道市を結ぶ「しまなみ海道」を紹介したい。...
View Article地域再生の代名詞「今治タオル」
前号では、サイクリングを中心とした体験型観光で注目されている「しまなみ海道」について取り上げた。 四国側の起点となる今治市は、大阪の泉州と並ぶタオルの生産地。昨今、形や色がおしゃれで、ブランドのある特産品として名高い「今治タオル」を紹介したい。...
View Article愛媛県、特命副知事「みきゃん」
前号では、地場産品を現代風にデザインし、地域再生の代名詞として知られる今治タオルの取り組みを取り上げた。温州みかんの生産量で全国一を競う愛媛県と和歌山県。地元の特産品であるかんきつの魅力を発信する愛媛県の取り組みを紹介したい。...
View Article「和歌山(有田)むき」を全国へ
前号では、愛媛県でミカンの魅力を発信するキャラクター「みきゃん」の戦略を取り上げた。PR上手な愛媛県に負けない、和歌山ならではの魅力がある。年末年始の休暇で帰省された県外在住の皆さんにも知っていただきたい、この時期ならではの話題をお伝えしたい。 お正月といえば、こたつでミカン。皆さんは、ミカンをどのようにむくだろうか。裏向きにして4分割に。それを「和歌山(有田)むき」という。...
View Article和歌山市の文化は尾張から?
2019年の幕開け。皆さまは新年をどのように迎えられましたか。おかげさまをもちまして、本コーナーは9年目を迎えました。ことしもよろしくお願いいたします。 ◇...
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